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2018.01.31 Wednesday

slow learner #58

 

私は映画以外のものは全て敵と見做していたのです。

 

芝居が嫌いだったのも、その為です。スポーツも嫌いでした。

 

スキーも水泳も嫌いだし、冬山にも夏の海にも行った事が無い。

 

私は何のスポーツも出来ないし、何もやる気が無かった。

 

競馬、競輪を見る気も無いし、ボクシングやラグビーの試合にも興味が無い。

 

映画以外の物に興味を持つだけで、それは映画を裏切る事になると思ったのです。

 

 

フランソワ・トリュフォー

 

 

 

 

 

2月にはフライング気味ですが、一足早い slow learner です。今月はタツロー・ヤマシタ・スタディーズから、"Every Night"。1980年、竹内まりやのアルバム『Miss M』用に提供された楽曲。まりやさんバージョンは David Foster によるきらびやかなアレンジが印象的ですが、余分な装飾のないストイックな達郎さんバージョンのほうが私は好きです。鍵盤以外は出来るだけ忠実に”写経”させていただきました。よろしかったらどうぞ。

 


ファンなら誰でも知っていることですが、達郎さんのメディアに対する姿勢は「ストイック」を通り越して「偏屈」。と言っても過言ではありません(笑)。基本的にテレビには出ない、本も出さない、あれだけ素晴らしいライブをしていながらライブ映像もソフト化しない(さすがにこれはなんとかしてほしい!)。とにかく音楽以外のことは極力やらないということを、ここまで徹底しながらポピュラリティーを獲得した人は、世界的にも珍しい気がします。

 

 

近年、ネットの普及によって、達郎さんの音楽はアジアだけでなく世界中で再発見・再評価されているようです。

 

 

かつてバブル期には、金で買ったような『海外進出』がよく見られました。そのような活動が、一体その後どうなったのか?ことの是非は別として、その結末をわたしたちは今はもうよく知っています。その一方、ひたすらドメスティックな活動に専念し、日本人のためのポップスを作り続けてきた達郎さんの音楽が、結果としてグローバルな評価を受け始めている。それは、欧米のマス・マーケットで成功することとは意味合いが違うことではありますが、長いスパンで見ればもっと大きな変化の兆しのひとつの現れなのだと思います。

 

 

Ed Mottaのようなブラジル人アーティストが、ライブで ”Windy Lady" を(しかも日本語で!)取りあげている映像を、YouTubeで見つけたりすると本当に感慨無量です。「日本人に生まれてよかった!」などと、日頃うっちゃっているナショナリズムがひょいと顔を出して来たりして、なんだかお尻がむずがゆいような面映い心持ちになります。必要なのはユニバーサルなマインドであって、”形”のために”本質”を見失っては意味がないということなのかもしれません。音楽に限った話ではありませんね。色々考えさせられます。

 

 

このつづきは満月の夜に

 

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