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2018.03.31 Saturday

slow learner #60

 

未来へ、あるいは過去へ。

 

思考が自由な時代、人が個人個人異なりながら孤独ではない時代へ。

 

真実が存在し、なされたことがなされなかったことに改変できない時代へ向けて。

 

画一の時代から、孤独の時代から、ビッグブラザーの時代から、二重思考の時代から

 

ごきげんよう

 

 

ジョージ・オーウェル

『1984』

 

 

 

 

 2018年、日出づる「美しい国」からごきげんよう。ダブルスピークの国からごきげんよう。

戦争は平和です。自由は隷従です。改竄は書き換えです。

 

 

 とはいえ、「あれ」をビッグ・ブラザーにたとえるのは、さすがにオーウェルに失礼かも。そういった印象操作はですね、これはまさに印象操作なわけでありまして、いわばわ、私や私の妻がこれは、もし関係していたと、あの野次はやめていただきたい、野次は、いいですか、いわばレッテル貼りはですね、あたかもわたしが隠蔽したかの、あのですね、まさにないことは証明できない、まさに悪魔の証明なんだろうと、とこう思うわけでございまして、いずれにせよ、いずれにせよですね、対話のための対話ではこれはまったく意味がない、わけでありまして、わたくしは立法府の長、でありますから、国民の生命財産を守り抜く!北への最大限の圧力をまさに、まさに最大限かけつづけていく!に、に、にっきょーそ!にっきょーそ!

 

 

閑話休題。

 

 

 今月の slow learner で取りあげるのは、The Beatles。アルバム『Abbey Road』から "Something"。ジョージ・ハリスンの記念すべき満塁場外ホームラン。3分間の魔法です。ピアノにビリー・プレストンを加えたFAB4の面々の演奏は、まさに「This is it !」としか言いようのない名演です。無駄な音は一音もありません。「この時、アビー・ロード・スタジオで4人はどんな気持ちだったろう?」と考えながら演奏するのは、とてもしあわせな時間でした。オリジナルには百億光年届きませんが、よろしかったら御笑覧くださいませ。

 

 

 ただ今回、全パートチェックしてみて最も感銘を受けたのは、ビートルズにおけるもう一人の「ジョージ」の非凡さです。そう、五人目のビートルズ、プロデューサーのジョージ・マーティン。彼のストリングス・アレンジが、この曲の魅力を何倍にも引き出しています。

 

 

 一般的な第一、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのカルテットに、コントラバスを加えた編成で、単なる繰り返しではなく微妙にラインを変えながら、エンディングに向けて表情ゆたかにクレッシェンドしてゆきます。転調パートのカウンターメロディーや、ギター・ソロのバックでのゆったりとした大きなラインも、すべてがコンボの演奏と有機的に絡み合っていて、その美しさにはおもわずため息です。もちろん、4リズムの演奏だけでも曲の良さは十二分に感じられます。それだけでもたしかに素晴らしい曲なのですが、やはり完成版と比べてしまうと画竜点睛を欠くかんじは否めません。この曲が後世に残るスタンダードに化けるための、ジグソー・パズルの最後のワン・ピースを埋めたのは、やはりジョージ・マーティンだったのではないでしょうか。

 

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