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2017.11.04 Saturday

Slow Learner #55

 

「しかしこれからは日本も段々発展するでしょう」

 

と弁護した。

 

すると、かの男は、すましたもので、

 

「亡びるね」といった。

 

 

夏目漱石

『三四郎』

 

 

 

 

今月の slow leaner はタツロー・ヤマシタ・スタディーズにもどって、1983年のアルバム『メロディーズ』からB面3曲目、”あしおと”であります。難波弘之さんが奏でるハモンド・オルガンの響きが印象的な、ファンの間では隠れた人気曲です。アルバムの中では、”メリー・ゴーラウンド”、”Blue Midnight”と来た流れを、”黙想”〜"クリスマス・イブ”へとバトンをつなぐ重要な役割を果たしています。地味なんだけど、この曲があるのとないのとでは大違い。野球選手でいうと、巨人の川相とか、ヤクルトの宮本みたいな。たとえが古いですか。そうですか。

 

 

達郎さんのギターはむずかしいことは何もしていないのですが、かゆいところに手が届く、ツボを押さえた演奏です。いつもの的確なリズム・カッティングだけでなく、クリーン・トーンによるリード・プレイもぐっときます。Staxのスティーブ・クロッパー、Hiのティーニー・ホッジス、American Soundのレジー・ヤングといったメンフィスやナッシュビルのスタジオ・ミュージシャンからの影響を感じさせる、訥々としたプレイが曲想にベスト・マッチ。こういういなたいギターって、簡単に弾けそうでなかなか弾けないんです。憧れます。

 

 

 

2017年もあとわずかです。季節の変わり目、体調管理にお気をつけくださいませ。

このつづきは満月の夜に

コメント
お久しぶりです。山下達郎の「あしおと」すばらしいです。
特にさりげないギターワークは完璧です。もちろんソロギターも完璧です。
こんなに実力がおありなのに、プロにならないのを不思議に思います。
山手ホテルがなおさら聞きたくなります。よろしくお願いいたします。
  • 佐藤淳
  • 2017.11.12 Sunday 10:29
佐藤淳様

コメントありがとうございます。「あしおと」は、自分でもかなり納得のいく音像になったと思っていたので、おほめいただき素直にうれしいです。でも、残念ながら、全部が全部「これならアップ出来るかな?」というレベルまで持っていけているわけではありません。その何倍もボツになってます。死屍累々なんです。

「山手ホテル」、苦戦しております。オリジナルの持つ、おしゃれな倦怠感が全然出ません(泣)。タイム・ファイブさんのコーラスも難易度高く、まだ時間がかかりそうです。ご期待に添えず申し訳ありません。がんばります!
  • ムジカ堂主人
  • 2017.11.13 Monday 20:33
ムジカ堂主人様
ご苦労も分からずに勝手なことを言ってすいません。
確かご自身がおっしゃっていたと思いますが、曲に含まれている全部の音をたどり直すと新たな発見に触れる醍醐味も味わえるけれど、曲が持っている雰囲気感を出すのが存外難しいことに気づかされたと。
それはやはり単なるリスナーとプレイヤーの決定的な差で、私には容易に気づき得ないレベルの認識です。より高いレベルの格闘をされていることを知って有り難い気持ちでいっぱいです。よろしくお願い申し上げます。
  • 佐藤淳
  • 2017.11.16 Thursday 12:43
佐藤淳様

なんとか年内にはと思っていたのですが、あやしくなってまいりました。
風邪引かなかったらいけるかな?

急な寒さです。淳さんも、お体御自愛ください。
  • ムジカ堂主人
  • 2017.11.18 Saturday 20:01
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